依存と脳とドーパミンの関係 No.2

 

こんにちは。

先日、お話しした依存症について。

 

このストレス社会とも言われる

現代に生きていると

誰しもが虜になってしまうものはありますよね。

いずれも嗜好や趣味の範囲で

自分自身の中でコントロールできるうちは

それでも構わないと思っています。

(個人的にですが・・☆)

 

では、その対象となる人やもの・行為に

どのように脳が支配され依存につながってしまうのか

今日は少し詳しくお伝えいたしますね。

 

まだお読みでない方は

こちらからご覧ください。

 

依存と脳とドーパミンの関係 No.1

 


依存とは自己コントロールが

効かなくなってしまった状態


皆さんは、過度に身体が疲れた時や

ある一定以上の緊張状態が続いた時、

何か強く求めてしまうものなどはありますか?

 

私は過去に、恋愛からはじまり

仕事に依存し大きく偏った経験があります。

(土と水のエレメントが多い方は

依存傾向にあることを自分で認識しましょう)

 

あの時の偏りがあったからこそ、

今こうしてバランスを取ることの大切さを実感し

偏ることでいかに

支障が出てしまうのかも理解しています。

 

もし過去の自分に何か伝えてあげられるならば

 

『お仕事を頑張ることも大切だけど

見失ってしまっているものはない?』

 

と優しく問いかけてあげたいです。

 

あの頃の私は、

自分の存在意義がわからず

寂しさや孤独感を埋めるような働き方だったな、

と今、振り返って感じています。

 

以前の私のように

自分に自信が持てないが故に

つい頑張りすぎその反動で

何かに大きく傾いてしまう・・

 

そういった方々も多いのではないでしょうか?

 

単純に心の拠り所で留まるものと

依存・依存症になってしまう

その分かれ道はどこにあるのでしょう。

 

依存とは・・

簡単に言うなら今日はやめよう、

適当な量で抑えておこうという

自己コントロールが

うまく利かなくなった状態

のことを言います。

 

また、自らの生活に支障が出たり

社会的に問題が生じるようになったりすると、

依存症という病気に名付けられます。

 

前回の記事でもお伝えしたように

依存には3種類あり、

肉体的に出てくるものなのか

精神的に出てくるのかなどの違いもありますが

どちらも脳の働きが大きく関係しているのです。

 


精神依存と

肉体的依存


 

精神依存とは、

対象としているもの(白砂糖・アルコール・薬物)が

欲しくてたまらない!

これがないと生きられない!

という強い渇望が続き、

心が不安定になってしまうこと。

 

身体依存とは、

対象となるもの(白砂糖・アルコール・薬物)を断つと

心拍数が上がったり、頭痛がしたり、

イライラしたり、発汗が起こるなどの

身体的な症状が出ること。

 

依存対象となるものは、

こちらの画像を見ての通りたくさん存在しています。

 

(以下、白砂糖を例にお伝えしていきますね。)

長年、摂取することにより

身体に白砂糖が入っているのが当然であり、

それが切れることで異常事態が起こったと

ミス判断し異変が起こること。

 

これが離脱症状であり、

その苦しさから逃れるために

白砂糖に一層依存するという悪循環に至るのです。

 

こうした依存が生まれるプロセスには、

脳の報酬系と呼ばれる回路が

大事な役割を果たしています。

 

では、そのメカニズムを詳しく見てみましょう。

 


強い快楽を覚えた脳は、

新たな快楽を求め続ける


 

楽しさや心地よさ、気持ちよさを感じる刺激は、

脳に快感という報酬を与える。

この報酬を感知すると、

中脳にある腹側被蓋野という部分が活性化されます。

 

腹側被蓋野には、

A10神経系と呼ばれる神経細胞が集まっており、

興奮すると快楽を強める

ドーパミンという神経伝達物質を次々と放出します。

 

このドーパミンは、

『この先、何かいいことがある』

と、感じた時に出てくると言われており

A10神経系は腹側被蓋野から

2つのルートでドーパミンを作用させるようです。

 

 

1つ目は左右の大脳半球に1個ずつある

側坐核へ延びるルート。

2つ目は

記憶と学習に関わる前頭前野へと延びるルートです。

 

側坐核はドーパミンの入力を受けると

スイッチオンになり高揚感をもたらします。

 

普通の快楽ならドーパミンは、

ほどなく再吸収され高揚感は終息するのですが

白いお砂糖などの強い刺激は

ドーパミンの再吸収を阻害。

その結果、ドーパミンは脳を横断する

神経細胞の間にあるシナプスという隙間に溜まり、

側坐核が刺激され続けて

高揚感が持続する “お祭り” 状態となります。

 

また、依存症に陥ることでこのドーパミンの再吸収が

さらにブロックされてしまうという

負のループ現象も起きてくるのです。

 

もう一つのルートである

ドーパミンの入力を受けた前頭前野では、

快楽や高揚感を鮮明に記憶して、

「またあの感覚を得たい!」

という衝動的な気持ちが強化されます。

 

この衝動の強化により

依存している対象にますますのめり込み、

それがさらに衝動を強くするという

悪循環ができることでご自身だけでは

依存から抜け出せなくなってしまうのです。

 


何かに依存する前に

身体と心のSOSに気付く余裕を


何かに夢中になることは、

決して悪いことでは有りません。

 

また、長い人生を考えた時に女性であれ、

お仕事や何か夢中になれるものがあることは

とても幸せなことでもあります。

 

しかし

『何かがないと生きていけない』

この考えに陥ってしまうと

大切なものまで見失ってしまうかもしれません。

 

大事なのは、

いくつもの頼り先を見つけておくこと。

 

その時々でバランスよく頼る

そしてまた自分の軸に戻ってくる

 

最初はその寄りかかりがわからず、

戸惑ってしまうことなどもあるかもしれませんが

バランスも人それぞれです。

 

トライ&エラーを繰り返しながら

自分にとっての心地良いバランスを

見つけ出してくださいね。

 

そういえば、先日ミーティングの際の

万季さんの祖母である幸子さんが仰っていたこの言葉。

 

『欲も雪も積もれば前が見えなくなる』

 

色々なことが動き出した今だからこそ、

とても心に響いた言葉でした。

皆さまはどのように感じましたか?

 

いつもお読みいただきありがとうございます♡

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